過去の参戦記

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『はじめてのサンシャイントレッキング』 by よーこち

ある晩安さんと一緒にストラーダへ行くと、サントレにエントリーするみなさんが大勢集まっていたのだ。
みんなの話を聞いているうちに、安さんが「よおっしゃ、出るぞ!」とその場でやる気満々になり、我が家は初サントレを迎えることになった。
サントレのために私の普段の足SLはちょっと変身。
リヤにTR011を付けファイナルを変える。
ファイナルに関してはスト辺さんからアドバイスを貰っていたが、ドライブ12Tが手に入らない。
安さんが「低速あった方がいい」と言うので最終的に13T-53T。
Rサスも抜けていたのでうちにあったナニカのをつける。
私はまだ足の怪我が本調子でなかったりで、一度も試走することなくぶっつけ本番という後手後手な展開。

そんな、当日朝。
私たちの組はCRE125の安、漢前なマシンCRF450Xのじょーさん、そして何をやらかすか毎度心配されている私だ。
しかし、今回は手負いなのでこれ以上何かやらかすわけには断じてイカナイのだ。
こうなったら見せつけてさしあげるしかないわね!みなさんに。わたくしのクレバーな走りを!やればできる子、というとこを!

…意気込みだけはそんな感じで。

無事スタートを切った私たちは直後のSec1(TR=トライアルセクション)へ。
スキー場の軽いアップダウン。
ここでクリーンとらないでどうする!と思われるセクション。
下見してセクションイン、最初のゆるい登りでフロントが上がる。
うわわっ!ローギヤードにしたせいなんだけど、はやくこのギヤに慣れないと今日ヤバイ!
ターンして下り、またターンして登る…んだけど、ターン部がちょっとガレていてインに倒れ込んでしまった。足付き1点。あーー、いきなりやっちゃった。

セクション1を通過して、初出場の私と安は、じょーさんに引っ張ってもらい次のセクションをめざす。
晴天。のどかな里ときれいな山の中を気分よく走る。

Sec2(TA=タイムアタックセクション)河原の石ゴロのターン。
タイムアタックは確実に行きたい。
慌てずに、転ばずに。多分一気には行けないだろうから、止まるならハマりそうなところは越えてから止まる。
以上を自分に言い聞かせつつ走る。タイムはそんなにいいわけじゃないけど、私にとっては上出来の19秒。

Sec3(TR)M型にウッズの上り下り。割と急。
最初のキャンバーターンで足が出て、あとはバタバタ。「ずっとべた座りやん!」とあろうことか、安に突っ込まれる。安は基本シッティングで、スタンディング姿はなかなか見られないのだ。
『にゃにい!?』。くやしいのですくっと立って登り、でも上のターンではまたジタバタ。もおおーー! ここはそんなで足付き放題の3点。

Sec4(TA)ウッズ下ってぐるっと回ってくる。
とりあえず問題はなく通過。というか、ここはもう少しスピード上げることができた。もっと急げ、ちゅう話。何のために下見してんの>私。29秒。

Sec5(TR)路面がガレてたり根っこがあったり濡れてたりのウッズ。
お友達のしるこちゃんがオブザーバーをしていたここは、きっと最初はもっと路面がよかったんじゃないだろうか。目の前でトライしている人たちが、もがいてる。たくさんの人が5点を食らってた。
下見。こんな感じのところは今までいっぱい走ってるのだ。クリーンは無理だけど、自分的にここで5点食らうわけにはいかん。足はテンテンついちゃったが、最も楽なラインで引っかかることなく通過。3点。

Sec6(TA)丸太を井桁に組んだのを向きを変えながら越えて行く。
しびれるわ。
これはできる人とできない人、差が出るセクションだ。しかも、地元民のみなさんが木陰で見物していらっしゃるーー!こういうセクションは苦手だけど、思い切って行こう!
1本目無難に。2本目と3本目をカド近くを狙って一気に越えようとして転倒。しかし押しで抜けて、次も越えて、あと2本。ここで、時間はたっぷりあったんだから、落ち着いて1本づつ押せばよかったのに、若干テンパってたと思われるオイラ、もう一回2本一気に行こうとしてコーステープぶっちぎり。90秒を食らう。思い切りはよすぎてもイケナイのだ。

ここまで比較的いい感じに来れたと思うのだが、この丸太セクションあたりからあやしげになってくる。 猛烈にお腹が空き、お昼を待たずしてここでおやつの羊羹タイム。

Sec7(TR)ガレ系アップダウン
ここは、路面を構成する岩や根っこなどが行く手を阻むセクション。私にはどこを通ればいいのか、さっぱり分からなくてよ!
安じょーはクリーン。しかし、私はここで足をつかないとかはムリなので、3点狙いで。スタンディングで入ったが、やっぱり岩がゴロゴロし始めたところで足が出た。普通にそのまま足をつきながらセクションアウト。3点。

Sec8(TA)沢を渡ってふかふかターン
角ばった岩ゴロの小川。川の中のターンのとこで、転びそうになる。ステップをぐいと踏んでリカバー、落ち着いて沢から上がり、ふかふか登りターンのあとは丸太がある小回りラインでターン。40秒。

そして、その後はお待ちかねのランチコントロール。
実は、午前中タイムオーバーしていたらしい。指定された出発時間はかなり厳しい。
あつあつのお出汁のおいしいうどんを、舌を火傷しそうになりながらかっこむ。だって、結構おなかすくんだもん。もう少しゆっくり味わいたかったけれど、ここは食べとかなくっちゃ!
なんとかスタート時刻に間にあわせ、午後の部スタート。

Sec9(TA)斜面。キャンバー走行とヒルクライム
草地で滑っている人が結構いる。見るんじゃなかった。見ちゃうと私の場合必要以上にマージンとってしまうのだ。けっこう路面に石もある。エンデューロにはありがちなセクションなのに。
キャンバーでヨレヨレ。ヒルクライムはギアの選択がよくわからなくてローで行ったが、恐ろしいまでにゆっくりだった。登りきれないかと思った。まわりの人もそう思ったらしく、ガンバレー!て応援されちゃった。セカンドで行くんだったかなー。やっぱり事前に乗ってこのギヤ比に慣れとかないといけなかった。 ここではじょーさんが450パワーで『暴れ馬ヒルクライム』を披露。

Sec10(TA)180ターンとクネクネウッズ
最初のくるっとターンはキビシイけど、それ以外のとこは自分的には問題なし。がんばるぞー!
…うん、やっぱりくるっとターンが一番タイムを左右したと思う。それ以外のとこは決して速くはないけどスムーズに行った。あくまで自分的にだけど。50秒。

リエゾンを走ってると、こんにゃくサービスポイントが現れた。塩分がうれしい。酒のツマミに目がない安はゲソに目を細めている。が、最後尾にいる、という意識はあったので、さくさく出発。
私がバイク乗りはじめの頃に背伸びして参加した、ぎりぎり間にあったレイドカムロファイナル以来、こういうコース途中でのサービスには、私は、極めて、弱い。

Sec11(TA)丸太多めのクネクネウッズ
ここも、いろんなラインが選べるポイント。確実なラインをとって、うまく処理したと思う。出口前の掘り起こされた切り株までは。
切り株の位置が下見のときと変わってた。そのままぶっちぎるか、切り株をよけるか一瞬迷って、よけた。 内輪差地獄に突入。立ち木に引っかかったリヤタイヤをはずすのに手こずり、痛恨の90秒。

Sec12(TR)急なM型の上り下り。丸太付き。
一雨きた。気持ちいいウッズを下って、久々のTRセクション。
「雨でターンのとこの丸太が滑るようになってるから気を付けて!」と聞いていた。が、まんまとそこで前輪を滑らせる私。思わず降りて押そうとした私の心を読んだかのように「降りちゃダメ!」とじょーさんの声が飛ぶ。ここはTRセクションだった!ナイスマインダー!
私のフロントアップは百発五中くらいなんである。しかし、ここで決めねばまた5点食らっちゃう!
運が味方して、通過。3点。

Sec13(TR)河原と上り下りの組み合わせ
地味に難しいセクション。私的に嫌なのは河原のガレと登りのフカフカだ。わりといいトコなしでセクションアウト。3点。

Sec14(TR)ターン→U字溝→アップダウン。ちなみに男ラインは丸太→岩→アップダウン。
私は、もちろん女道を行ったのだ。
私の意識は後半のアップダウンにあった。なぜなら!私の前に、そこで素晴らしい見せ場を作ってくれたKLXがいたから!1メートルを越えるステアを降りようとして前転(体は無事!よかった!)という大技披露。
が、私はその前のU字溝で玉砕。こんなとこで転ぶなんて!なにやっちゃってんの!オイラ!ムキィ!
起き上がって一応セクション通過。アクセル開度、恥ずかしくて、普段の2割増。5点。

Sec15(TR)4連丸太
愛のサービスセクションでしょう。もちろん男ラインもあるんだけど(丸太が太い)、ここはクリーンいただいとかないと!
ありがとうございます。初クリーン。ナムナム。

Sec16(TA)スキー場の斜面。キャンバー走行とヒルクライム。
スタートのスキー場に戻る。ここもキャンバーとヒルクライムの組み合わせなのだが、路面がかなりよろしくない。ヒルクライムの加速をどうやるかがキモと思われる。
しかし、路面が荒れていてなかなかうまく加速できない。
最後の登りで、もうこの勢いでは上まで届かない、と思った。なのにそのまま行ってバイクを投げてしまった。坂を降りてやり直ししているうちに、90秒宣告。 あちこちのセクション系エンデューロに出てる(注;出てるだけ)者として、これは、かなりいただけない!

ちょっと落ち込みつつゴール=スタート地点へ向かった私を迎えてくれたのは、おそばとさくらんぼ。 うう、おいちい。さくらんぼ、あまい…。

走り終わったら、もうヘトヘトだ。いつものレースや遊びよりつらかったか、と言われれば、そんなことはないのだ。だけど。
景色のよい長いフラットダート。楽しいリエゾンのウッズ。緊張のセクション。セクションはバリエーションに富んでて、自分の足りないとこ、できないことを再認識。内容の濃い一日だったのだ。
そして、なにより嬉しかったのが、走ってる時に出会った地元の人々の応援。
子供たち、そしておじいちゃんおばあちゃんが。にこにこ笑って手を振ってくれる。こんなこと、普通ないよ。オイラ、かなり涙腺弱いんで、それだけで、うる!とか来ちゃって、もおマーカーみえないよ… これでミスコースしたらどうしてくれるの…

最後になりましたが、こんなイベントをもう何年も開催してくださっている主催者のみなさま。
一緒に回ってくれていやがうえにも気持ちを盛り上げてくれたストラーダ組のみなさま。
そして、フリーダム&マイペースな安とトロくさい私を引率してくれた、不運にも我が家と同じ組になってしまったじょーさんに感謝いたします(苦労かけたわね、じょーさん… )。ありがとうございました。
また出たいです。たくさんの宿題を残してきてしまったし、なによりとても楽しい一日でした。

2008年 7月 よーこち

写真提供:GOGGLE誌・徳永茂